境界を越える幸せ

21世紀社会デザイン研究科 立花ゼミ 平和教育班 ハンドルネーム:中岡ともの のブログ
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アマチュアの領分

7月から10月の演奏会に向けて練習しなければいけない曲が雪だるま状態になってきました。

一回経験した曲もあれば、初めての曲もある。
オーケストラの曲もあれば、ソロ、室内楽の曲もあります。

一回経験した曲は、曲の雰囲気がわかっているので、前回よりもう少し角度を変えて弾けないか考えます。

弓の使い方、運指などの技術面だけでなく、
作曲された時代背景や作曲者の年齢も考えたりすると、別の解釈も考えられます。
とくに自分の年齢と近くなっているとそれだけで思う入れが違います。

最近は、クララ・シューマンのバイオリン曲を演奏する機会があり、練習してみました。
当時の女性のおかれた状況とか心情とかを思いながら弾いてみると、
旦那のロベルトシューマンにはみられない独特の個性とかがみえてきて、
ジェンダー視点の育成という点で、自分の研究にも役にやったかな、と思っています。

へたくそでもいいから、実際に弾いてみるっていうのは、
作曲者の個性の違いとか、
当時の時代背景とか交流とか年齢とか、
いろいろ思いを巡らすことができて面白いです。

それもアマチュアの場合は、結果を求められないので、
上手に、ましては全部弾けるようにならなくてもだれにも責任は問われない。

そんなことを漠然と考えていたとき、下記の本に出会いました。

岡田 暁生 (著)
音楽の聴き方―聴く型と趣味を語る言葉 (中公新書) (新書)
http://www.amazon.co.jp/dp/412102009X

5章に「アマチュアの権利―してみなければ分からない」

という章がありますが、いくつか抜粋します。
___________________________

・もっと聴いて楽しみたいから学ぶ、というアマチュアにとって何より必要なのは、一方的でない学び、つまり巧みに弾くことだけを至上目的としない学習であるはずだ・・・

・確かに現代社会においては、こうした経済営為から離れた「楽しみの空間」を見出すことは困難を極めるかもしれない。もはや社会が趣味を入れ込むなどという悠長なことを許容しなくなってきているからこそ、どんどん音楽体験は受動的になり、あるいは効率化されていったのである。

・現代人はとにかく忙しすぎる。絶えず雑事に追いたてられている。自分で音楽をする気力など失せてしまうのだ。

・何より確保されねばならないのは、経済営為とは無縁でありつつも一種の公共性を備えて社交空間としての、真摯なる「アマチュアの領分」ではないだろうか。

____________________________

同著によれば、音楽社会学の分野を切り開いたT・アドルノはエッセイの中でディレッタンティズム(音楽愛好家=いまのアマチュア)を、「真の演奏の伝統の余韻である、没落の産物」とあらわしているそうである。

内容から察するに、与えられた解釈や弾き方を忠実にこなすだけで、揺り動かしたり、疑問を解消しながら、それまでの解釈をもんで、さらにその上の演奏へいきつくこと断念しているアマチュアへの警告であったと私は読み取れる。

アマチュアは、下手でも、プロと同じくらいの音楽への思いをもって接することが、音楽の発展へとなるとあらためてこの本で確信をもった。

だが、著者の岡田氏はこうもいっている。
______________________

・どれだけ難しかろうと私たちは「する」と「聴く」「語る」とが、絶えず入れ替わりながらも、一体となる空間を作ることから始めていかなければならない。しかし結局のところ、それは社会の問題である。
______________________

いみじくも先のアドルノのエッセイが書かれたのは、ヒットラーが政権掌握した1933年。
彼はこうも書いている。
「自分もまた芸術家になりたいという夢を食んで生きている最後のディレッタントが死んでしまったら、最後の芸術家は一体誰にむけて無意味ではなく演奏するのだろう」

アマチュアが活動する領分が狭くなっていくこと、それは芸術活動に意味が与えられなくなることを予言し、ひいては、社会に余裕がなくなり、何か危機的な状況が差し迫っている前兆である、と歴史が物語っているのではないだろうか?
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[ 2010/05/09 11:07 ] 音楽 | TB(0) | CM(0)

God bless you

マイケルがなんどもつぶやいた言葉。
望む音や、タイミングで自分が思い描く「完璧」なステージに少しでも近づくと、
「神」に感謝するマイケル

confession
そもそも芸術のプロとは、
芸術で生計をたてる人を指すのではなく、
神に芸術をとおして信仰をささげる人、
という意味だったそう。

彼は間違えなくプロだった。
命をすり減らすほどに。

彼のひとつひとつの動き、それがキューとなって
音を積み上げひとつの芸術ができあがっていく、
ステージが一体となる
彼の手足、首、肩のうごきがすべて音や映像、ダンサーと呼応し、
ステージが彼の表現の延長となり、
そして観客と一体化するはずだった。

才能のある若手に完璧さを望み、
それに到達すると、神に感謝する
マイケルが神の代わりに、若手の才能をも伸ばしていた

若手にとっても、幼いころからのあこがれのスターとの共演、
それも聴きなじんだギターやコーラスを自分が担当するなんて、
それはアーチストにとって夢のよう。

そう、ダンサーも、コーラスも、スタッフも、
みんながマイケルのファンだった。
だからマイケルもつい、セーブをせず本気で毎回リハーサルをこなして
しまったのかもしれない
そして、限界を超えてしまったのかもしれない。

イギリスのツアー初日を万全を期してあんなに楽しみにしていたマイケルは、もういない。

残ったのは、
環境問題をなくそう、地球を考えよう
誰かがやらないからやらないのではなく、自分からやろう

何度も歌にのせて私たちに届けていたメッセージ

あまりに切なくて、涙がとまらないまま歩いて口ずさんだのは、
映画でかかっていた曲ではなく、
You are not alone
あなたは1人ではない。

神に感謝しよう。マイケルのメッセージが世界中に届いたことを。
そして、神の罰とも考えよう。彼の死を。

(2009/11/26「 This is it」 をみたあとに)

[ 2009/12/01 06:36 ] 音楽 | TB(0) | CM(0)

Dear MJ

私が最初に買った洋楽のCDはあなたの曲でした。

留学中にブカレストコンサートの様子をドイツのテレビでみて、すっかりファンになってしまい、翌日お店に走りました。
何度もCDは聞いていたので、いまでも聞くたびにドイツでの留学していた日々のことを思い出します。

英語はあまりわからなかったけど、 とくにHeal the Worldをよく聞いていて、さびの

「make it a  better Place for you and for me and the entire humen race」
世界を変えよう、君と僕と人類のために

というフレーズが好きでよく口ずさんでいました。

We are the World にも似ている言葉が出てくるし、これに限らず、あなたは平和・飢餓・貧困・人種差別など社会へのメッセージを歌を通じて発していましたよね。

そのためにいま君と僕にできることをしてみよう、って繰り返し訴えていました。

それがあまりにも純粋で、ストレートで、聞き手にすっと入ってくる。
それがあなたのすごさなんだと思います。

図らずも、いま私が通っている大学院の研究科もあなたと同じような趣旨があります。
社会を変えるには一人一人のエンパワメントが大切ってこと。

もしかすると、あなたのメッセージはあのとき私の中で植え付けられ、それがいまこの研究科にきている遠因かもしれませんね。

だから、いまあなたに伝えたい。
世界はあなたのメッセージをしっかり受け取っている。
難しいけどなんとか頑張って引き継いでいこうとしている。

You are not alone といまあなたに伝えたい。

Thank you for healing us and the world.
ありがとう。そして、安らかに。


[ 2009/07/05 00:22 ] 音楽 | TB(0) | CM(0)

演奏会と後継問題

土曜日は所属アマチュアオケの演奏会でした。

今回はプロでも難しいといわれる曲が選ばれて、かなり苦戦しました。

さらに、舞台の上にはハープが2台、通常の演奏会では使用しない特殊楽器(コントラファゴットなど)、エキストラも含めてバイオリンは30人、他パートの弦楽器も多数で総勢90名近く。舞台も大人数なのに、客席も少なくみつもっても700人以上の観客。

しかし、大人数でひとつの音楽をなしとげ、客席とその瞬間を共有したというのは非常に大きな一体感と充実感があります。だから、オーケストラはやめられないのですが。。。

なにより、今回は弦楽器の主要トップが総入れ替えしてからの最初の演奏会でした。
私自身も2ndバイオリンのトップでしたが、学業を理由に今期からのお休みを決めていたところ、いろいろな理由が重なってチェロトップとコンマス1名も休団になってしまいました。

曲はその前から決まっていたので、変えることはできず、残ったメンバーでどうにかしてもらうしかなく、自分でまいた種ながら心配していたのですが、少しずつ育てていたトップやコンマスが、見事に演奏会を成し遂げたのを見届けて正直ほっとしました。そして、新しい体制が一つの山を越えたことで固まったと感じました。

いや、育てていたというと語弊があるかもしれません。

オーケストラのみんなに次のコンマス・トップとして認めてもらうために、席順を前に徐々にもっていったり、自分が休みのときにトップ代理をお願いしたり、複数トップ体制にしたり、コンマス・トップ選出の仕組みをつくったり、本人に何度も打診してみて、承諾してもらうのを待ったり、、、

一緒に休団した旧コンマスとちょっとずつ入れ替えがスムーズになるような体制を整えてきました。いろんな反感はありましたが、やはり長くオーケストラが存続するためには、人員の新陳代謝がしやすい体制が必要だと思うからです。
アマチュアである以上、仕事・家庭などもっと優先しなければならない理由で休団・退団せざるをえない可能性は常につきまといます。その危機管理という面もあるかもしれない。

けれども、長い道のりだったような気もします。

しかし、トップの交代は団の雰囲気も変えます。
いまのコンマスさんはとても華がある方で、団の雰囲気はさらに明るいものになりました。リーダーを誰にするかは重要だといまのオーケストラをみていると本当に思います。

そして、いつかはやめなければいけないリーダーという立場、その後継者をどうやって育てるか、選ぶか、企業に限らず国・組織にとって後継者育成は大きな課題だとまた実感しています。
[ 2009/06/28 20:00 ] 音楽 | TB(0) | CM(0)

理性的に弾くとは?

バイオリンを弾いていると、どうやって音程をとるのですか、と聞かれます。
ピアノのように鍵盤を押せばその音がなる、というわけではなく、指で押さえて音をつくるので、その指が少しでもずれると別の音がでてしまう、それなのに、音程がとれるのは弾いたことのない人からみると不思議なことのようです。

そう聞かれるといつも「感覚でなんとなく」と答えていたんですが、どうやらプロはそうではないらしく、きちんと計算して音程をつくっているようです。

例えば、いまは1stポジションで押さえているけれど、この1小節あとに高い音があるから中間ぐらいのポジションにしておこう、あがる場所は半音階だからここにしよう、指をちょっとずらせば音程もとりやすいし。その次の音は5度だから指を同じ位置でとなりの弦を移動すればいいだけだし、、、

要は楽譜の先を読んで、次の音程がとりやすいようなポジションを思いつけば音程はとれる、その一番最適な運指を確実に実施できるのがプロ、ということらしいのです。

先生にいわせると子供のときは本能で弾いているけど、大人から学ぶとある時点から理論で弾くようにならなければいけない、そうするとリズムも正確になってくるし、音程も感覚ではなく、考えてとれるようになる、とのこと。

そういえばその昔アナウンス学校にいっていたときも似たようなことをいわれた気がします。

ただ日本語を読むだけではなく、そのときの自分の舌や口の形がテキストのとおりになっているかを意識する、それができるかできないかが日本人が日本語しゃべっているのとアナウンスーが日本語をしゃべっているかの違い。

母国語である日本語を相対化して、自分が正しい口と舌の形で日本語を話しているかを客観的に意識できる、それができるのがプロというものなのだろう。

しかし、バイオリンは本番のときにはのってくると自分のテンポで弾きだし、アナウンスもペースが一定でない。論文は自論にしがみつき気味。ひよっこでございます。

そんなひよっこですが、下記の演奏会で、プロの方と一緒にちょっとだけソロもやってしまったりします。いいんでしょうか?

地の利がちょっと悪いので集客困っています。入場無料ですので、もしお近くの方ぜひぜひ来てください♪
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◆アンサンブル・グラス・ド・クレイム

5月24日(日)15時開演
杉並区勤労福祉会館(西荻地域区民センター)
○JR中央線西荻窪駅から徒歩15分
○西荻窪駅北口からバス(井荻駅行きまたは荻窪駅行き)桃井四丁目下車
○荻窪駅北口からバス(0番・1番乗り場から乗車)桃井四丁目下車
○西武新宿線井荻駅からバス(西荻窪駅行き)桃井四丁目下車  

ビバルディ 合奏協奏曲 作品3第8番
レスピーギ リュートのための古代舞曲とアリア 第3集
ヘンデル  合奏協奏曲 作品6第3番
エルガー  弦楽セレナーデ

指揮 滝沢 達也 
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[ 2009/05/22 01:06 ] 音楽 | TB(0) | CM(0)


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