境界を越える幸せ

21世紀社会デザイン研究科 立花ゼミ 平和教育班 ハンドルネーム:中岡ともの のブログ
境界を越える幸せ TOP  >  2010年12月

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
[ --/--/-- --:-- ] スポンサー広告 | TB(-) | CM(-)

Leidenschaft der Musik  -音楽の情熱-

日曜日は所属するアマチュアオーケストラの演奏会でした。
今回の演目は、マーラーの交響曲第1番

「第1番は失敗作である、けれども、作曲家の個性(特徴)がいちばん強く現れる」

今シーズンのベルリンフィルのオープニングも同じくマーラー第1番
奇しくも現地で聞いた演奏会前のレクチャーでそんなようなことを聞きました。
(ドイツ語だったのと3ヶ月以上前のことでうる覚えですが。。。)

この曲のキーワードは「くもり grausam」
常に雲がどこかにかかっていて、すっきり晴れない

1楽章はもやの中からゆっくりと薄明るくなって夜が明ける。そして、やわらかな光がチェロの旋律となって雲間から差してくる。
2楽章はワルツなのになんだか調子が不恰好で軽快ではない。曇り空の下での不安にかられながらのお祭り。
3楽章は本来は楽しいはずのマーチなのにどこか物悲しい葬送の曲

4楽章冒頭は、そんなすっきりしない矛盾が一気に吹きだす激しい「叫び―Aufschrei―」。

そして、矛盾だらけの世の中で生きるつらさを乗り越え、
やっと生きている実感がみえてきたところで、曲は終わる。

だから終楽章の最後も華やかなようで、やはり雲はなくならない。

この曲は私の節目節目にでてくる曲で

学生時代は練習しすぎて肩を壊し、音楽を続けるのがつらくなったり、
大好きだった伯父の葬送の曲だったり、
今年ドイツで聞いたときは、母の入院・手術(成功)に加え、知人を亡くした直後。
さらにこれからアウシュビッツに向かうという、生と死にまつわる出来事に直面していたときでした。

そして今回は、学生オケからほぼ20年ぶり。
いまのアマチュアオケに入って10年目。
最初にコンマス・トップを務めてから5年目。
学業に専念するためにしばらくトップ・コンマスはお休みしていたので、
2ndバイオリンのトップとしてはひさしぶりの再登板。

学生オケのときに熱心に指導していただいたトレーナーの先生(故人)、
母と伯父と知人の顔、
最初にトップを務めたときの戸惑い、オーケストラですごした日々、
ベルリンフィルにアウシュビッツの風景

いろんなものが頭の中でぐるぐるしながら半年の練習期間を過ごしました。

マーラーでしめくくったことが、激動の1年のすべてを象徴しているかに感じましたが、
来年はどんな1年になるのでしょうか?
スポンサーサイト
[ 2010/12/28 11:15 ] 未分類 | TB(0) | CM(0)


上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。